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《氏名》江口隆一
T 基本理念 (水俣市政の現状認識・目指すべき水俣市の姿)
《現状意識》
 地域経済の低迷と少子高齢化が進み、地域の活力も低下している。
また、国の三位一体の改革により、市財政も危機的状況にあった。しかし、昨年、環境で行政日本一となり多くの行政や企業から注目を集め環境産業の誘致が順調に進むと共に行政改革も予想以上に進み、病院事業を始め外郭団体の全ての黒字化や職員の20%の削減など、足腰の強い行政を実現した。
 公害の原点とも言われる水俣病を経験し、環境には高い意識を持った水俣市民ではあるが、最近は活力ある水俣市を望む声も高く、経済と環境の両立をどう計っていくかが環境モデル都市水俣の課題である。
《目指す姿:長期構想》
 熊本県の最南端に位置し、海・山・川の生態系など豊かな自然環境に恵まれ、歴史と文化と伝統に育まれてきた「水俣市」は、同時に過去世界に類を見ない水俣病の経験をしました。しかし、そこから得た貴重な教訓を生かし、これまで「環境モデル都市づくり」を中心とした環境の取り組みを進めた結果、第4回環境首都コンテストで全国総合1位となる成果をあげております。今後、将来の都市像を〜人・環境・経済がもやい輝くまち〜「エコポリスみなまた」として位置づけ、人づくりを基盤に、市民と行政が、もやいの精神で協働しながら、地域資源を生かした自主自立の地域づくりを進め、さらに持続的に向上する中で、環境と経済、そして健康で安心安全な暮らしがバランスよく調和した、水俣に住む人が誇りと自信に満ちて輝くまちに作りあげます。
《すぐに行う重要施策》(優先順に3つ)

@企業誘致による雇用の創出
◇ASBエコウッド褐ル用(雇用者:約100名)の早期完成のための支援と現在交渉中のプラスチック樹脂リサイクル会社建設の実現。

Aピン・ピン・ポク運動(仮称)の推進
◇食事・運動・娯楽で(予防医学の活用)病気を防ぐとともに(オレンジ館・葛彩館・温泉センター・市街の空店舗等)に電気治療器等を設置し「いこいの場」をつくります。

Bフィルムコミッション事業
◇NHKのドラマ「風のハルカ」は、湯布院のフィルムコミッション協会が市民と一体となって誘致を成功させて実現したものであり、水俣も「水俣病公式確認50周年」事業の実施により全国のマスメディアが注目するため、この機会を利用して水俣の素晴らしい所をアピールし、ドラマ・映画・CMの誘致につなげて行く。
《4年間で行う重要施策》(優先順に3つ)

@交通体系の整備
◇朝夕渋滞解消のための大戸迫・津奈木線の早期完成(平成19年)
◇みなくるバス(コミュニティバス)の促進
  久木野線(今年1月25日開始予定)
  湯の児線(平成19年開始予定)
  その他、各路線みなくるバス化へ

A農水産業のブランド化と地産地消の推進
◇農水産物のリスクを軽減した物を給食用の材料に指定し、水俣産のイメージアップを図るとともに地産地消を促進する。

B水俣らしさの漂う、まちづくり
◇水俣の歴史や伝統を守り、特色を出した、まちづくりを行うため、全国展開型の大型店舗の建設を抑制し、他地域にはない、オンリーワンの店舗を優先するとともに地域に根ざした水俣カラーの漂う、まちづくりを行います。
テーマ
@行政改革の具体策を優先順に3つ挙げてください。
@ 《内容》内務経費の削減 《期限》H17〜H22 《削減額》1,120,000千円
《手法》
・適正な定員管理と給与、特別手当の見直し「削減数値目標を11%(行政職)給与、特別手当の見直し5%(スポーツ振興事業を体育協会に委託)人件費2%の削減と経費も削減。
・収入役ポストの廃止(2年後)10.000千円     
A 《内容》行政改革の推進及び事業評価システムの導入 《期限》H17〜H22 《削減額》
《手法》
・(行財政改革の推進)水俣市3次行財政改革大綱等の進歩状況を住民の視点でチェックする、第三者的評価機関を設置する。
・(事業評価システムの導入)水俣市行財政改革推進庁内プロジェクトチーム行政経営部会に係る、具体的なシステムの構築、試行導入、職員に対する研修等の実施する。
B 《内容》公有地の販売促進及び公共施設等の民営化 《期限》実施中 《削減額》
《手法》
・37対象施設の精査 ・指定管理制度の推進(文化会館、武道館、グリーンスポーツ、生家)、体育館を体協に委託・・・(直営:93.773千円/委託:58.500千円 ※35.273千円の削減)
A地域経済活性化の優先順位を3つ挙げてください。
@ 《内容》みなまた未来の環境ミュージアム(水俣エコタウンの推進) 《期限》H17〜H22 《事業費》43,290千円 《財源》一般財源、国の制度、民間資金
《手段》
・水俣市は、これまで住民協働でおこなう、ごみの22種類分別やエコ企業の誘致など、地域の特色を生かした、環境施策等を積極的に進めてきた。その成果が「環境首都コンテスト全国1位」である。今後、水俣の環境等に関するブランドイメージをさらに不動のものにするために国・県・大学・企業等と連携しながら、最新の先進技術を受け入れ、街中を環境の博物館とする。(一部、既に実施中:村まるごと生活博物館は大臣表彰)
・大学、企業の技術と資金を集めることにより雇用と流入人口をアップ。また、先進技術によりゼロエミッションの実現と生活弱者や市民の環境を守りながら利便性の向上を図る。
A 《内容》水俣「極楽」化計画 《期限》H17〜H22 《事業費》319,000千円 《財源》一般財源、国・県の制度、水俣・芦北振興基金、民間資金
《手段》
・個性ある水俣の実現のため、温泉や薬草・薬膳料理などで、もてなす。高額消費者で、背伸びをしなくても今の水俣で、もてなす事の出来る高齢者をターゲットにし、田舎料理、体験ツアーやオーナーズ制度(棚田や海産物、農作物)などで、もてなし観光振興や地産池消を推進する。
B 《内容》「教育」の環境設備 《期限》H17〜H23 《事業費》400,000千円 《財源》一般財源、国・県の制度、水俣・芦北振興基金、民間資金
《手段》
・将来の起業家等を育成するため、株取引や経営等の起業家としての基礎知識を学ぶ子どもたちを対象とした講義「目指せホリエモン(仮称)」を実施し、また、農業体験や職業体験等を通して、親や働く人に対する感謝の気持ちや、社会性を育てるための活動を土曜日を活用して展開する。                                      
B上記2つ以外の重要課題を具体的に優先順に3つ挙げてください。
@ 《内容》みなまたイメージ転換事業 《期限》2年 《事業費》3,576千円 《財源》水俣芦北地域振興財団地域振興事業助成金、一般財源
《手段》
・水俣市の豊かな地域資源を最大限生かしながら、自然環境やまち並みなど、ありのままの「みなまた」を映画・ドラマ・CM・インターネットなどで全国に幅広く情報発信し、再生した「みなまた」を強くアピールする。さらに、ロケーション撮影等により観光振興につなげていく。
A 《内容》紙の分別による環境都市づくり 《期限》1年 《事業費》1,000千円 《財源》一般財源
《手段》
・紙の分別により4千6百万円を浮かせると共にその紙を販売し、約5千万円の資金を作る。その5千万円は、資源ごみと同様、環境クリーンセンターで区域毎に計量し、ごみの還元金として地域に分配し地域で使用目的を考えてもらう。
B 《内容》水俣病50年事業の成功と早期解決 《期限》約1年 《事業費》60,000千円 《財源》国・県補助金、一般財源
《手段》
・水俣病公式確認50周年目の年にあたり、17年度には市民、行政、企業、関係者で組織する水俣病公式確認50年事業実行委員会を立ち上げた。委員会では、「慰霊・教訓・地域福祉・もやいづくり」の作業部門を設置し企画(式典・検証・交流・福祉・発信に関する事業)を検討している。このような事業の成功を行う為に各行政(国・県・関係市町)、企業等と積極的に調整を行う。

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